
10年ぶりに児島で開催となったグランドチャンピオン。
優勝戦で前本選手が逃げ切り見事優勝!
今回の児島SGについて、
- モーター抽選・前検日
- 予選最終日
- 準優勝戦
- 優勝戦
という順番でレース展望について解説したけど、今回はの総評だよ!
この記事でわかること
【児島SG】グランドチャンピオンの前検日
前検では早速オールスター覇者の峰竜太選手がAクラスモーターを引き、エンジン抽選でも注目を集めた。
その他Sクラスモーターは、SG初優勝を狙う上平選手と実力者吉川選手の手に。
だが前検では、どの選手も児島特有の重さと、モーターの回転が上がらない調整に苦戦。
その中でも菊地選手は目立った存在だった。
初日開催での万舟決着は、児島特有の重さが影響し、内枠のスタート遅れが目立ったレースに多くみられた。
そして注目の初日ドリーム。
峰選手がしっかりと押し切り1-3-4の1番人気で決着。
勝利者インタビューでも、笑顔満点でエンジンが出ている峰選手らしい内容だった。
【児島SG】グランドチャンピオンの予選最終日までの振り返り
その後も安定した成績で予選3日間を終え、白井選手とトップタイ。
若松オールスターの時も、2人で上位争いをした流れがそのまま今回のグランドチャンピオンでも引き継いだ形だった。
ただ、予選で残念だったのは興津選手。
かなり伸びが良かっただけに、2日2R目で5コースからF.01というもったいない無いフライングで、早々に戦線を離脱してしまった。
そして運命の予選最終日。
オールスターの時と同様に、白井選手・峰選手共に後半戦で2号艇に。
白井選手が3着に敗れ、峰選手に大チャンスが到来。
しかし、進入が変わってしまい痛恨のスタート遅れで4着になってしまい、トップは白井選手となった。
【児島SG】グランドチャンピオン波乱の準優勝戦
優勝戦をかけた準優勝戦の朝から、アクシデントが発生した。
なんと2位通過をしていた峰選手が、朝の試運転中に転覆。
これで完全に足落ちをし、不安な状態で準優勝戦を迎える形に。
まずは準優勝戦10Rで、高野選手が初の準優1号艇で逃げ切るかと思いきや、伸びトップクラスの菊地選手が好スタートで内の艇を一気にまくり切り1着ゴール。
2着にはターンマークを外さずに回った松井選手が入り4-2-6の万舟決着。
準優勝戦11Rでは、展示から前本選手の気配がすごかった。
本番スタート後に峰選手はかなり劣勢になり、前本選手が有利な隊形に。
なんとか先マイをするも、呆気なく前本選手に差されてしまう。
なんとか2着を死守し優出を決めた。
2コースから1着をとった前本選手は白井選手の結果次第ではあるが、これで優勝戦2号艇以内を獲得。
最終12Rでは、展示から湯川選手が内へ動き、それに対して長田選手以外が抵抗。
しかし本番では4コースに湯川選手、5カドに上野選手が入って進入が1236/45の隊形に。
上野選手が気合の.01スタートを決めるも、湯川選手が上野選手を止めて内にプレッシャーをかける。
それに反応してか、白井選手が握りすぎて懐がガラ空きに。
湯川選手と上野選手が差してバックストレッチでの勝負になる。
出足では上野選手が良かったものの、伸びは湯川選手に分があり、2Mでは湯川選手が先手を取る形に。
上野選手は確実に差しに構えたが、後方から白井選手が全速のまくり差し。
白井選手の1着まであるかとは思いましたが、艇が接触し2着止まりとなった。
結果は6-1-4の2万円台の万舟決着。
児島にしては珍しく、準優全てインが敗れるという展開になった。
【児島SG】グランドチャンピオン優勝戦
優勝戦の日は全選手ゆっくりとした朝だった。
その中でも峰選手と白井選手はプロペラ調整、白井選手が優勝戦では珍しいキャリアボデーの交換をしていた。
「これが吉と出るのか…?」と思った。
そして迎えた優勝戦。
なんと普段6コースだと動く松井選手が展示でも全く動かない。
結果的に、枠なり進入で本番を迎える形に。
この日もスタートは白井選手が目の覚めるような.02のトップスタートから、松井選手を除く選手たちが0台スタートと、痺れるようなスリットとなった。
1Mは菊地選手が攻めるとコメントしていただけに、まくりに行ったが呆気なく前本選手に合わされてしまい万事休す。
前本選手は誰も寄せ付けづ、一気にトップに。
熾烈な2番手争いで、湯川選手と白井選手が内で競っているのを、菊地選手が外で展開を見る形に。
そして、空いたところをまくり差すような形で2着を確保。
3着には先マイをした湯川選手が入り、1-2-3の決着となった。
そして優勝戦で見事逃げ切った前本選手が、2013年のグランプリシリーズ以来のSG制覇になった。
【児島SG】グランドチャンピオンの総評
総括として、やはりSGの優勝戦は1号艇を取らないと優勝できない傾向にある。
今年開催されたG1以上のレースでの1号艇の勝率は92%。
以前の優勝戦では荒れる要素が十分あったが、最近の優勝戦ではそこまで荒れる要素は見当たらない。
これからも1号艇が逃げきり優勝する流れが続くだろうと感じた、児島のSGグランドチャンピオンだった